コトブキ屋の毎度あり日記

コトブキ屋店長です。毎度ありがとうございます。

アピールのようで全然アピールになってない スタートアップの求人募集における3つのアピールポイント

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「幹部候補
「風通しが良い社風」
「前年比◯%の成長」

上記のフレーズはスタートアップやベンチャー企業
募集要項でよく見かけるフレーズです。
一見、良さげな謳い文句にも見えなくもないですが、
本当にそれがアピールポイントなんでしょうか。

まず「幹部候補」。

よく見かけるフレーズです。
あっちを見ても幹部候補、こっちを見ても幹部候補、何でもかんでも幹部候補です。
しかし、あくまでも候補候補。幹部ではありません。
とりあえず「幹部(候補)」っていう響きで釣ってる感が否めません。

そもそも、社員数名〜十数名規模の会社で、
幹部「候補」じゃない人材って存在するんでしょうか?

幹部が何人いるかわかりませんが、
幹部以外はほぼ全員が幹部「候補」だと思います。違いますかね?

幹部でもなく幹部候補でもない人材はサポート職とかが考えられますが、
それでもサポート職以外はみな幹部候補なんですよね......

次に「風通しが良い社風」について。

人数少なくて硬直的な(風通しが悪い)組織ってあるんでしょうか。
法律事務所とかでしょうか。役所の出張所とかでしょうか。

どれだけ代表者がワンマンで独裁的だっとしても、
スタートアップにジョインする人材ならそこそこ物申せる人だと思いますし、
そういう人が集まった会社なら風通しが良くて当然ではないでしょうか。

であれば、逆に

「うちはベンチャーだけどガチガチに職種毎の業務手順書が決まってて、
自由な発言とかははっきり言って無理。裁量権はほぼない。
自分勝手なことやったらクビもありうる。
けど、どんなヤツでもここで2〜3年働いたら
この業界だったらどの会社でも通用する人材になれるよ。
転職先には困らない。だから修行だと思ってジョインしてほしい!」

って謳ってる方がよっぽど魅力的かも知れませんね。
そんなところほとんど見たことないですけど......

最後に「前年比◯%成長」。

そもそもスタートアップとかベンチャーで、
創業して数年しか経ってないのに前年割れしてたらもうダメなのでは。

創立2年目で前年比200%とか記載してるところがありましたが、
1年目はほとんど売上なかったのかもしれないですし、
2年目200%!っていわれてもすごいのかすごくないのか全然わかりません。

単純に「一人当たりの営業利益がいくら」とか、より具体的に

「今期は利益いくら増加の見込みだから、ベース給は◯%アップ程度だけど、
今期末の決算賞与として社員全員にいくら還元できる。
来期も同等の還元をするには社員数が◯人増加したことを考慮すると
150%成長では足りないので、今期比200%成長は必達。
これは売上じゃなくて粗利の目標で。
課題は新たな顧客層に向けてサービスの拡充を図ること。
だから新規開拓営業の経験者求む!」

とか書いてあったら親切なんですが..... ないか。

 

ということで、
「幹部候補
「風通しが良い社風」
「前年比◯%の成長」
などのフレーズは、

従業員数千〜数万名規模の企業で、
幹部人材をプロパー社員からの登用ではなく
組織を活性化させる為に外から別の視点を持った人材を
「幹部候補」として採用するための募集なら。

同じく大企業なのにも関わらず「風通しが良く」、
社員の新規企画立案件数が社員一人当たり◯件、
そこから厳選されて昨年は年間◯件の新規事業が
立ち上げられた、という会社なら。

創立から十数年経過している会社が、競合に勝ち、
また独自の視点で新たな機会を継続的に作り、成長し続けていたら。

etc。

というように、これらのフレーズは比較的大きい会社や、
創業から年数の経っている会社が謳ってこそ、
魅力的なものと言えるのではないでしょうか。

改めて、
「幹部候補
「風通しが良い社風」
「前年比◯%の成長」
というフレーズ、

これらはベンチャーやスタートアップのアピールポイントではないと思います。

ではベンチャーやスタートアップのアピールポイントは何なのでしょうか?

ざっくり言えば、事業の目的や理念・ビジョンでしょう。

具体的にはそれぞれの企業が本気で考えてアピールをしてほしいです。
なんとなく耳触りの良い定型文ではなくて、求職者の胸に刺さるアピールを。

もしそれがないなら、
もう一度事業の目的を一から考え直した方が良いのかも知れませんね。